BOCAGE

風景が美しいマップですね。美しさとは裏腹に3箇所の拠点とそれに掛かる橋を巡っての激戦となるマップです。ヘッドオンマップでありながら、対象形ではなく米軍とドイツ軍の侵攻経路がそれぞれ異なっている点で駆け引きが必要となるでしょう。

尚、このマップは「ヴィレル・ボカージュ」の戦いをモチーフとしているとも、それとは関係が無いという話もあります。

マップタイプ ヘッドオン
拠点数 3
  連合軍 枢軸軍
アメリカ ドイツ
初期占領数 0 0
固定拠点 1 1
海上兵力 無し 無し
陸上兵力 中戦車 1両
重戦車 1両 重戦車 2両
航空兵力 戦闘機 2機 戦闘機 2機
重爆 1機
中立兵力 自走砲 1両

全体戦略:
マップの構造としては、中央部に3本の川が流れており、その川に囲まれた中洲状の土地があります。その中洲に1箇所の拠点があり、残り2箇所はそれぞれ両軍のベース寄りの部分に配置されています。
基本的には、シンプルに最短距離で2箇所の拠点を制圧することです。
そして、橋が登場するマップでは地雷はとても重要です。地雷の有無により敵の進撃速度は格段に変わってきます。但し、この地雷はあくまでも敵戦車の進撃を防ぐ為に施設するものであって、味方の戦車の反撃を邪魔するような形に施設するのはいけません。
そして、敵よりも早く地雷原を作る為にも速度が重要です。はっきり言って拠点を占領するよりも早く橋を地雷で固める方が効果的でしょう。逆に地雷原を施設されたら、工兵が決死の作業で撤去しなければなりません。味方は総力を挙げて工兵をサポートしましょう。

このマップは非常に見晴らしが良く、接近してくる敵をすぐ発見することが出来ますし、逆を言えば敵にはすぐ発見されてしまいます。装甲の無い歩兵は敵占領拠点へ接近することはかなり難しいです。従って一旦遅れを取ってしまうと歩兵主体での反撃が厳しいものがあります。両軍共に戦車、飛行機の器量に大きく左右されるでしょう。
拠点の少ないマップに対して共通的に使える戦法として、重戦車が先頭をきって突撃し、その直後を歩兵を乗せたトラックが続き、飛行機が上空支援をすることです。これは連携を非常に必要とするので難しいのですが、せめて戦車だけは血路を開く、という心意気を持つようにして下さい。

ボカージュは地の利が米軍にありますので、戦局は米軍に有利に傾きがちです。ドイツ軍は速度と敵の動向警戒、米軍はミスを避けて堅く守ることが必要になるでしょう。

米軍の攻撃

米軍は中洲への経路として東西2本の橋があり、どちらを渡っても中洲の拠点へ到達できます。但し、この拠点へは当然の如くドイツ軍も占領を目指して進撃してくる要衝ですので基本戦力をここへ集中させましょう。西側はバックアップ拠点ですね。
全体戦略でも述べましたが、東側拠点の北にあるドイツ軍の進撃路となる橋を封鎖することです。基本的に、ここを押さえてしまえばドイツ軍は中洲には入れません。この点は米軍にとって非常に有利ですので、確実に押さえましょう。

但し、初動に関しては米軍が不利と言わざるを得ません。重戦車2両のドイツ軍に対して、米軍は重戦車1両及び中戦車1両なので基本的に機甲部隊はかなり不利です。そのまま中洲の拠点を押さえ込まれてしまっては序盤から大きなアドバンテージを献上することになってしまいます。
従って、 機甲部隊と航空部隊の連携は必須です。

ドイツ軍の攻撃

ドイツ軍の中洲への進撃経路は北の橋だけです。とにかく速度重視で中洲東側の拠点を制圧しつつ、南側の橋の封鎖を第1目標とすべきです。自軍ベースよりの拠点占領は後続部隊に任せておきましょう。何とか米軍より先に中洲拠点を占領し、主導権を握ることです。一旦中洲を押さえることができれば、この拠点から南に位置している米軍側拠点から米軍ベースまでは見晴らしが良く通っている為に米軍の動向は丸見えですので、かなり優位に立てる筈です。
ただ、米軍には西側からの進撃路もありますのでこちらへも対処しなければなりません。米軍ベースと西側の二方向への警戒が必要です。余裕があれば、米軍側の拠点を攻略しても良いのですが、基本は中洲の拠点を防衛することであり、そもそもの前提条件として中洲の拠点を占領していることです。

航空兵力:
敵戦車の破壊を目標として、行動しましょう。特に米軍は戦車兵力で劣っていますので航空支援はかなり有効です。重爆(B-17)の絨毯爆撃は非常に強力ですが、扱いが難しいので注意が必要です。味方を誤爆しないように注意しつつ、高高度からの爆撃が基本となります。
ドイツ軍は特に、重爆に対抗する為にも対空砲要員を確保しておくべきです。

自走砲と風車小屋:
自走砲による砲撃支援も非常に有効です。有視界における敵占領拠点への砲撃でも良いのですが、見通しの利く風車小屋からスカウトが支援要請を行うことで、敵ベースへのより一層効果的な砲撃支援が期待できます。