EAGLE'S NEST(Conquest version)

両軍の拠点配置は結構距離をおいた形となっているのですが、前線となる中央部は互いの拠点が隣接している為に激戦となることは必至です。

全体的には高度があり、拠点間距離の比較的短いドイツ軍の方が動きやすいと思えますが、各拠点ともに歩兵による裏ルートからの侵入が可能ですので機甲兵力の目から逃れた行動で奇襲を行なうことも有効です。しかしながら、このマップの基本はやはり戦車の火力支援からの歩兵の突撃という、正面戦にあると言えるのではないでしょうか。


マップタイプ HBヘッドオン
拠点数 6
  連合軍 枢軸軍
アメリカ ドイツ
初期占領数 3 3
固定拠点 0 0
海上兵力 無し 無し
陸上兵力 中戦車 1両 中戦車 3両
カリオペ 2両 ST 2両
T95 2両  
航空兵力 無し 無し

全体戦略:
拠点の配置が結構バラバラで、米軍は横長の配置に対して、ドイツ軍は比較的まとまって配置されています。そして両軍の最前線は拠点同士が殆ど隣接状態にあるという、かなり緊迫した状況からのスタートです。
両軍共前線には戦車が配置されていないのでベースから輸送してこなければならず、それまでは歩兵兵力で持ち堪えるしかありません。車両は基本的に道路部分しか通れませんので一本道となりますが、歩兵には全ての拠点に対して裏道から迂回することが可能となっています。前線での戦いが激しく、状況が硬直しそうな時は有効な手段です。

このマップにおいては、全体的に高度を得ており拠点間の距離が短いドイツ軍側に多少の地の利があると思います。ドイツ軍は前線2箇所を押さえて守りに入るという作戦に対して、米軍側は積極的に後方のトンネル、鷲の巣の占領を考えた方が良さそうです。

前線の戦い:
米軍とドイツ軍の前哨地点は鼻を突合わせており、激戦となる場所です。米軍側は建物に囲まれた中庭の中央が旗となっており、周りに遮蔽物が無い関係上、比較的守りやすい拠点となっています。ですが、対峙しているドイツ側前哨地点から見下ろされる場所であり、また何気なく設置されている対戦車砲の射界内だったりとあまり好条件でもありません。
一方のドイツ軍側は、高台という原則的な有利ポイントですが、拠点の外周にある塀の外側までもが占領範囲内である為、侵入を受けやすいという欠点があります。

ともかく、互い前哨地点を奪われると即チケット減少となるので気合いが必要です。特にベースからの距離が長い米軍は前哨地点を奪回する為のタイムロスが多いので注意が必要です。

その後の展開:
米軍は前哨地点を制圧した後も積極的にドイツ軍後方拠点へ攻め込む必要がありそうです。というのも、鷲の巣から前哨地点への距離が短く、高→低の配置の為にドイツ軍歩兵が次々と降りてくるので、その元を絶つ為にも鷲の巣を占領する方が良いでしょう。
また、鷲の巣は米軍後方拠点から川沿いに移動して侵入することも可能です。前線が硬直していたり、奪回が厳しいという場合には狙ってみましょう。(但し、白い山肌を登っていく歩兵は大変目立ちますので気を付けましょう)

ドイツ軍はあまり無理をせず、前線を維持する方が得策です。米軍後方拠点への距離は長く、米軍が後方拠点から反撃するにしろ、ドイツ軍が進撃するにしろ時間がかかりますから、それならばわざわざ出向かなくても守りを固めておけば大丈夫です。
前線を制圧された場合は当然ではありますが、どんどん攻め込みましょう。拠点間の距離が短いという点でドイツ軍は有利です。

ところで、このWebではとりあえず「占領範囲が広ければ攻守どちらが有利か?」という問題については、「遮蔽物が多く、占領範囲が広ければ守備側有利」という考えとしています。まぁ、この点についてはBFのコンクエストというシステムにおいては、一拠点の争奪に関してはあまり攻守の違いが生じないと思いますので微妙なところではあります。
占領範囲が狭ければ、直接中立にはされにくいのですが、当然ながら一旦中立にされると奪回が難しい面があります。広い場合はその逆となります。
そこで、味方拠点からの増援を考えた場合に「増援を待つ為には、なるべく中立状態のまま粘れる方が良い」ことから占領範囲は広い方が守備側にとっては都合が良いでしょう。

火力支援:
このマップでは航空機が登場せず、充実した戦車兵力が揃っています。それぞれに保有している戦車の能力が異なりますので、戦車に合った戦い方をする必要があります。T95は、BFに登場する戦車の中では搭載砲の性能が別格で、直接照準による遠距離射撃が得意です。ところが、砲の発射速度が遅く図体が大きいので被弾しやすく、その割には耐久力が多くありません。
一方のシュトゥルムティーガーは戦車でありながら砲撃要請に対応でき、榴弾装備となっているので制圧射撃的な用法が良いでしょう。しかし装弾数が15発しか無いし、近接兵器も装備されていません。
これら重戦車のカバーを中戦車が行なう、という形で作戦の組み立てをしましょう。