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ASEの終焉について・・・(2008/8/5)


2001年の登場から長きに渡りFPSerにとって重要なツールであったASEが活動を停止(というか終了)してから暫く経ちますが、
wikiにその辺の事情が載っていましたので、テキトーに情報を拾ってみました。


2004年、Yahooは、PCオンラインゲーム市場への取り組みの一環として、CNet等の参入活動に先んじる形でASEを買収したのですが・・・


結果から言いますと、2004年末に登場したXFireとの絡みでASEが終わりを迎えることとなったようです。
XFireはメッセージングベースのサーバブラウザという位置付けで、ASEやGameSpy等の純粋なサーバブラウザ、或いはRodger Wilcoのようなゲーム用メッセンジャーを超えた発展性を持った優れた存在なのでは・・・という意見が当時から支配的であったようです。現在、それが正解であるかどうかは私には判断出来ませんが、少なくともXFireの現在のユーザ数は非常に多く成功していると言えるでしょう。(ただまぁ純粋なサーバブラウザの機能としてASEを凌いでいるか、と言われればこれまた判断はつきません)
いずれにしろ、YahooはASEを買収したものの、XFireの方が良かったんじゃなかろうかとの焦りがあったかと思われます。

ところが、XFireのメインプログラマの2人が実はYahooゲーム部門にかつて所属していた技術者であったことが判明したのです。

その為、YahooからXFireに対する特許侵害の訴訟を起こされる、という事態に発展していまいました。そして、途中経過は良く判りませんが・・・2006年1月に両者で和解が成立、そしてYahooは自身のメッセージングベースのサーバブラウザの特許を確定させ、XFireの存在を認める(それに関してもらうものはたくさんもらったでしょうが)のと引き替えにASEの開発とサポートを放棄した、という事情のようです。

そして2008年5月にASEは公式に終了、スキャナ等も活動の一切を終了しています。(なので、ソフトがあっても役には立ちません)

尚、Yahooからレジスト済ユーザに対して、$15の返金を行う旨のメールを発送しています。(私の所に来た覚えは無いのですが)
そして現在、ASEの公式サイトは何とGameSpyのサイトにリダイレクトされるようになっており、悲しい限りです。

いずれにしろ、一時代を築いたソフトウェアがこのような不本意な形で消滅するのは悔やまれます。
今後、このようなことが無いよう何か行動を起こしたいですね。(大して出来ないと思いますけども)

 

 

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